この場の紹介

このサイトは、子ども・若者支援と呼ばれる実践現場の価値を育み、この仕事の価値に関する社会的理解を豊かにする触媒になることを目指しています。
そのために私たちが手がかりとしているのは、子ども・若者支援をユースワーク(Youth Work)の視点で考えることです。

ユースワークについては「こちら」をご覧ください。

なかでも私たちが特に重視しているのは、‘場’を育てていく視点です。といっても、それは‘個’を育てる視点の軽視ではありません。ユースワークにおいても、一人ひとりの尊厳や人権はかけがえない価値です。私たちが重視するのは、一人ひとりの子ども・若者の育ちには、子ども・若者が生きる‘場’が育つことが不可欠だという捉えかたです。

詳しくは、本サイト「ユースワークの現場」もご覧ください。

こうした背景から研究会として取り組んでいるのは、現場や実践者の学びの媒体となり、同時に、この仕事の価値を社会に伝える媒体ともなる‘メディア(方法)’の開発です。
具体的には以下の2つです。
(1)実践の価値をよく表す‘ストーリー’を実践者が語り、聴き合い(ストーリーテリング・Storytelling)、話者が記録に表し、読み合い、推敲し(ドキュメンテーション・Documentation)、表現物を、あらためて同業者の世界や社会に伝え、読み合う取り組み。

詳しくは、本サイト「ユースワークのストーリー」もご覧ください。

(2)欧州におけるユースワークの世界で蓄積されてきた、ユースワークの倫理(ethics)と評価(reflection,evaluation)に関する紹介。広く対人援助実践を豊かにしていくうえでは、専門家集団の自己規律、‘倫理(ethics)’が欠かせません。同じく、子ども・若者支援に限らず対人援助の仕事の特性にふさわしい‘ふりかえり(reflection)’や‘評価(evaluation)’の手法開発も、いま喫緊の課題です。

このサイトを運営しているのは、「若者支援とユースワーク研究会」(代表:法政大学教授 平塚眞樹)です。本研究会は、2012年から3期(2021年度現在)にわたり日本学術振興会の科学研究費助成事業*を受けて、若者支援に関わる全国の実践者と研究者が参加して取り組んでいる場です。本サイトにはこれまでの本研究会の取組を記すとともに、今後も取組の経過を伝えていく予定です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年3月
若者支援とユースワーク研究会
代表 平塚 眞樹(法政大学社会学部教授)

*これまで得た科学研究費助成事業は以下の通り。
(1) 2012~2015年度 日本学術振興会科学研究費助成金(基盤研究(B) 課題番号24330222) 「若年支援政策の評価枠組み構築に向けた日欧比較研究~「社会的教育学」援用の可能性」
(2) 2016~2020年度 日本学術振興会科学研究費助成金(基盤研究(B) 課題番号16H03772)「若者支援における場の教育的価値~ユースワークの日欧比較」
(3) 2020年度~2023年度(予定) 日本学術振興会科学研究費助成金(基盤研究(B) 課題番号20H01636「若者支援・ユースワークに関わる専門性の育成・評価をめぐる国際的共同研究」
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